リモートワーク導入のノウハウ

「リモートチームでうまくいく」を読んで」

今年に入ってから、新型コロナウイルスの影響が思った以上に猛威を奮っていて、外出制限や人との接触を限りなく少なくしなければならないような状況になりました。さらに私は転職の時期がちょうど重なり、この影響でオンライン面接をしたり、データでのやりとりを余儀なくされたのでした。また、4/1から入社することに決まった新しい会社にも出勤することがリスクという状態に陥り、初日からリモートワークでの入社を会社に相談したところ、PCを送ってくださり、入社関連の手続きも含めてすべてオンラインで行ってくれることになりました。

さて、そんな中で、3月に 「リモートチームでうまくいく」を全文公開します という記事をみて、4月の入社直前に読んでみました(4月現在は購入する必要があります)。入社後のゴタゴタとこのブログの設定に時間がかかって遅れてしまいましたが、ここで印象的だった部分を書いておきたいと思います。読んでから時間が経っているため、主観も含まれることをお許しください(またはご指摘ください)。

リモートワークとは何か?

リモートワークと一言にしても、いくつかの方式に分かれます。

  • オフィスに一定の人数集まって作業しながら、ある人・ある部署のみ自宅などで作業をする形式
  • 複数のオフィス(支店のイメージ)で、それぞれ一定の人数が出社して作業をする形式
  • 全ての社員が単独で作業をする形式

基本的にはリモートワークをする場合には全ての社員が単独で作業をする形式が好ましいです。何故かと言えば、後述するリモートワークをする上での難しさに対応するのが非常に難しくなるからです。また、全員が平等にリモートワークを実践することによって、リモートワーカーの気持ちを理解するのに役立つでしょう。

何に気を付ければ良いのか?

リモートワークをする上で重要なのは、「とりあえずやってみる」でうまくいくほど簡単ではないということです。やる上で守るべきこと、協力し合う姿勢が非常に大事になってきます。当然これはオフィスワークでも同じように互いに協力し合う必要があって、チームワークを作っていく努力をしなければなりません。それがリモートになったからといって変わるものではありません。その上で、リモートワークの特性としてとくに気をつけた方が良い点についてまとめていきます。

情報格差をなくす

リモートワークをしていると、無自覚のうちに情報格差を産んでしまう場合があります。とくに拠点間のリモートだと、例えばドキュメントや議事録が会社にいる人しかアクセスできない場所に置かれていたり、現場の話し合いでコトが先に進んでしまう場合があります。このような情報格差は情報を持ってない人には気付きにくく、後になってトラブルになったり仕事をしにくい状況が生まれてしまいます。

情報格差をなくすために、以下の事柄を意識してみると良いです。

  • ドキュメントを社内の人が誰でも閲覧できる場所に置く
  • ドキュメントを残す
  • ミーティングは誰でも傍聴可能なものとする
  • チャットツールでのコミュニケーションから始める

オンとオフの切替は人によって自由でありそれを許容する

自宅での作業をしていると、オフィスではあり得なかった様々な割り込みが入るようになります。

  • 家族からの割り込み
    • 家事を手伝って欲しい
  • 子供の割り込み
  • 宅配荷物がくる

上記のような問題は、家族への協力をお願いすることである程度の解消が見込まれます。しかし、子供の世話や宅配などの突発的な問題は自分だけで制御できるものではなく、実際に私の同僚の家庭では仕事中に泣いた子供をあやしに行ったりおむつを交換しにいくことがあります。

このような問題は、一見するとけしからんと言われるような出来事かもしれませんが、リモートワークの働き方として、時間に縛られないというのは大きなメリットであって柔軟な働き方を尊重するべきです。例えば、10分中断しなければならないとなれば、代わりに10分別の時間を確保すればいいだけです。人によっては中断によって集中力が切れてしまう場合もあるでしょう。その時は仮眠をとったり、いっそ別のことをして気分をリフレッシュした後、仕事に戻って集中すればいいのです。当然長期中断の場合は先に報告するなど最低限のマナーは必要です。そのような心がけがあれば、お互いが気持ちよく自由な時間に作業をするということが実現できます。

リモートワークをする上で大切なこと

リモートワークを始めると気づくことがあります。オフィスに出勤していた時は挨拶をし、休憩中は雑談をし、何気ない話で盛り上がったりします。オフィスをひと目見れば誰が会社にいて誰が会社にいないかがすぐにわかります。しかし、リモートワークをすると基本的に仕事の話以外はしなくなりがちです。また周りを見渡しても誰が働いているのかがすぐにわかりません。これら2つの事柄は人間同士のコミュニケーションを阻害し、孤独感を生みやすくなります。つまり、リモートワークにおいても雑談が行われる環境を作り、存在感を出していくことが重要なのです。

雑談とは、ここでは目的や結論を決めない会話のことを指します。普段思っていることを話したり、誰かに聞きたいことを聞いたりします。このような会話は一見無駄のように見えますが、実はこう言った何気ない雑談の中から思わぬアイデアが浮かんだりするのです。そして、それがビジネスにつながったり、イノベーションを起こすヒントが生まれます。成功しているビジネスの半分以上が雑談から生まれているということでその大切さがわかります。そのほかにも、雑談そのものがその人の存在感を生みますし、チームの助け合い文化が作りあげられます。

雑談を推奨する企業文化を醸成する方法として以下のような方法をとっています。

  • 勤怠を習慣づける(挨拶や日記などを書く)
  • 物理出社と論理出社を定義する
  • なるべく同じような時間帯にする
  • 日記やポエムがチームの課題を早期発見するのに役立つ

リモートワークでは出社時に直接顔を合わせることがなく、自宅でなんとなく仕事を初めてなんとなく仕事を終わるということができてしまいます。しかし、それだとチームメンバーには今誰が働いているのかということが伝わらないので、声をかけて良いのかどうか戸惑ったり、来るかどうかわからない返信を待ち続けるといった問題が発生することがあります。そういうエラーを防ぐために、論理出社を定義するとよいです。例えば、作業開始時にSlackで挨拶するとか、Google MeetsやZoomなどのビデオ通話ツールで顔を見せて挨拶をしてから作業に取り掛かるのです。そうすることで誰がいるのかということは見ればわかりますし、ビデオ通話ツールであればすぐに会話することが可能です。

最後に

4月から新しい会社に完全フルリモートで働き始めましたが、過去にリモートワークを失敗した経験のある自分にとっては、不安でいっぱいでした。しかし世の中の現状と鑑みれば、その波に逆らうこともできず、また家族を持つ同僚のことを考えればリモートワークという働き方には大きなメリットがあるのも確かで、ならばせめて成功体験者の話を知ってからでないとと思った矢先に本書籍の無料公開記事を見つけたのでした。

現在も多くの方が同じような状況で働いておられるのではないかと思います。そういう方のために少しでも役に立てればいいなと思います。また、本記事を読んで気になった方はぜひ書籍を購入してみてください。

また、しばらくは弊社で現在行っているリモートワーク関連の話について書いてみようかなと思います。

Software Engineer

issueを倒したいエンジニア。